中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

東大合格

先日の東大合格発表では、公立高校の東大合格者がかなり増えた結果でした。

 

 

開成は合格者数が40年連続日本一らしいですが、2009年以来の低水準でした。

浪人生の合格者がかなり減ったので、単に浪人生の合格率が下がったのか、大学入試改革への対応不安から浪人生自体が少なかったのか、それは現時点では判明しません。

ただ、他校の話から推測すると、後者の確立が高そうです。

 

 

さて、東大合格者が増えた学校が、東大の6科類のどこに何名合格したか、を見ると、分かることがあります。

文系であれば文3が多かったり、理系であれば理2が多かったりします。

これは、何を意味するかというと、東大合格自体は凄いことですが、東大に入りたいがために入りやすい学部を選ぶ、そんな選択をしたことも考えられるのです。

 

 

昔は、学校側が東大合格者数をなんとか増やしたいがために、とりあえず文3、理2を受けろ、京大なら農学部を受けろ、と暗に進路指導していた時期もあったようですが、今は、そんなことは少ないと思います。

 

 

文3や理2が、他の大学では何学部に相当するのか、それが分かっていれば、本当にその学部に行きたかったのかなぁ、と首をひねりたくもなりますが、でも、東大に合格すること自体はとても凄いことです。

 

 

ただ、日本人は、「東大合格=ステータス」が根強いので、東大合格者増=学校のステータスアップ、そう単純に受け取っていいものか、と個人的は感じています。

 

そうではなく、東大以外の国公立大にどれだけ合格しているのか、私大の合格状況はどうなのか(私大は、優秀な1人の生徒が複数合格で実績を稼いでいるケースがあるので、参考程度に)、などなど総合的にその学校の教育内容を判断したいですね。

 

 

そして、東大合格者が増えた私立高は、来春の附属の中学に人気が出て偏差値が高くなる、そんな予想もできるので面白いです。

 

 

いつか近い将来、子供の数が年々減少していることに伴い、東大の募集人員数も減っていくでしょうが、一方で女子の比率も高めたい、その時に、開成が東大合格者数日本一、首都圏の私立中高一貫校の合格者割合がどう変化するのか、これも興味深いですね。

 

 

日本の風物詩である、東大合格者数ランキングを見て思うことでした。

東大合格が目標ではないんですけどね。

 

 

では、また。