中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

週刊ポスト

今日も、開成高校の不正入学に関して、産経新聞の報道に続き、週刊ポストのネット記事が続いています。

 

 

開成保護者は学校側から説明を受けていますが、要は、替え玉受験ではないと思います。

どんな手を使ってでも開成高校に行きたいから、という理由ではなく、超難関校に複数合格した人の権利を使って、合格の権利を捨てるのは勿体ない、なりすまし通学しようというのが事実ではないかと思います。

 

 

開成高の併願校は、だいたい筑駒や首都圏の公立トップ高(日比谷、横浜翠嵐、浦和など)。

開成に合格する子はそういう国公立トップ高にも合格する子が多い。

そうすると開成高の入学を辞退する。そういう子が例年何十人もいる。

 

中学の開成は人気ですが、高校の開成は必ずしも人気とは言えず、合格者の5割~6割程度しか入学しません。

要は、開成高合格者のかなりの数がごっそり抜ける(国公立トップ高に流れる)イメージです。

ですから、定員の1.8倍から1.9倍の合格者を出して、それでも定員に満たないから繰り上げ合格を出して、今年は定員より2名多い102名の入学。

 

そして、繰り上げ合格候補者は1,2点のところに何人もいる団子状態なので、退学が1人出たからと言って、繰り上げ合格を出そうとすると、同じ点数の子に皆合格を出さないといけないので、1人2人の繰り上げ合格者だけでは済まないのです。

 

例えば、同じ点数の子が10人いて10人に繰り上げ合格出して、102+10-1(今回の退学者)=111人の入学者。

 

定員よりも10名多く入学する余裕がスペース的に無いですよ。

高校は、普通の広さのクラスに50人収容ですから。

 

 

1,2点のところに団子状態は、受験をしたことがある人、受験生を抱える親であれば、知っていることではないでしょうか。

 

 

なので、今回の事件で一人が不合格になったと言える、みたいなことを週刊ポストの記者が言っていますが、極端過ぎますね。

 

 

また、今回の退学を受け、別の子に繰り上げ合格を出すのか?という質問を校長にしていますが、1学年の半分が過ぎたというのに、今さら合格通知を出す訳ないでしょう。

 

定員割れになったから二次募集して繰り上げ合格を出すなら分かりますよ。

 

 

まったく、なんか、週刊ポストの記者のレベルが今回知れた感じがしました。

 

 

また、当事者の自宅住所を開成保護者から不正に入手して、自宅まで押し掛けるという週刊ポストの記者の無神経さが大問題。

 

 

確かに、当事者も相当悪いし、学校側の厳密な本人確認ができていなかったという問題はありますよ。

 

 

訳の分からない行動をする人、「その態度、恥を知りなさい!」

 

 

では、また。