中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

開成の運動会

緊急事態宣言下という難しい状況でありながらも、開成学園の運動会が無事開催されました。

学園および運動会準備委員会の尽力に感謝致します。

 

運動会を保護者は現地で見ることができず、オンラインでの視聴でしたが、この映像をしばらく視聴することができているので、あの半日近く行う運動会の最初から最後まで初めて見ることができました。

こんなに楽しいものか、と何度も競技を見たものです。

 

 

さて、運動会は開成学園にとって欠くことができません。

よく聞きますよね。

これは、今回あらためて実感しました。

開成学園の運動会は、先輩と後輩の間の礼儀を学ぶ場、中学生を高校生が引き締めてくれる場、あの先輩みたいになりたい(=人間的に成長したい)と思える場、運動会という大イベントを生徒達で準備し無事終える場。

いろいろあります。

 

 

また、昨年、運動会が開催できませんでしたが、この春の大学合格実績は寂しいものでした。

東大合格者数が例年になく少なく、気になったので他の大学の合格実績を見ましたが、現役進学率が50%ちょっとと、これまた例年になく寂しい結果。

要は、400名中、半分は浪人することになった、ということです。

現役進学率は60%前後、というのが例年の大学現役進学実績であったのですが、高3の半分近くが浪人、というのは、少々危機感を覚えます。

 

開成の高3は、運動会をやりきって、そこから受験モードへ切り替えます(他校の麻布で言えば、文化祭を機に受験モード)。

これが昨年は無かったのです。

受験モードに切り替えたつもりが、実は完全に切り替えることができなかった、切り替える時期が遅過ぎた、いろいろあると思います。

 

 

運動会を終えて、子供達は早くも来年の運動会に向けて動き出していますし、学校が楽しい、何事も本気で、という気持ちの切り替えもできているような気がします。

 

したがって、開成学園では、運動会がなくてはならない存在である、そういうことが本当に実感できたのでした。

こういうスイッチがONになるイベントが他の学校でもあるのではないでしょうか。

 

 

緊急事態宣言がいつ明けるのか分かりませんが、学校のイベントが極力なくならないことを祈るばかりです。

今年の運動会を早くも中止することにした地域もあります。

 

子供達は、机に向かって勉強することがすべてではありません。

それ以外に、毎日学校へ通うことで学ぶことがたくさんあります。

 

 

授業以外の学びも止めない、それを祈るばかりです。

 

 

では、また。