開成と日比谷
最近、立て続けに、私立の雄(開成)と都立の雄(日比谷)の両校長先生が本を出版されました。
開成の柳沢先生は、「母親が知らないとヤバイ「男の子」の育て方」、日比谷の武内先生は、「学ぶ心に火をともす8つの教え」。
柳沢先生は、「あれこれ質問すると、めんどくさそうに『うるせぇ』と吠える男の子にとって、息子の何もかもを知ろうとする母親が『うるせぇ』のです。母親に知られたくない、介入してほしくないことがたくさんあるのに、知ろうとするのが『無理!』。根掘り葉掘り聞かれること自体に、うんざりします。」、「男の子が思春期にさしかかったら、子育ては引き算。これまでとやり方をガラリと変えて臨んでください。子ども扱いしすぎることが、親子の関係を悪化させます。とはいえ、突き放して安心できるほど大人になりきれないのが、この時期の特徴です。どう手放してどう見守るか。その頃合いが、今後の息子さんの人生を決めます。」と説き、具体的に教えてくれます。
武内先生は、以下の8つの教え(=子どもが伸びる条件)を、学校や親が取り入れれば、言わなくても勝手に勉強し、自ら学びを深めていってくれると説きます。
・人間力を高める
・よい仲間を与える
・知的好奇心を育てる
・見過ごさない、見落とさない
・把握する
・寄り添う
・モチベーションを与える
・見守る
思春期の男の子との「間合い」というか「距離感」は難しいですね。
つい、モチベーションを下げるようなことを親はしてしまう。
見守ることができずに、つい親がやってしまう、つい口に出してしまう。
いい意味で「反省」しました。
また、開成高と日比谷高の両方に合格して、開成高を蹴って日比谷高へ入学した子が毎学年15人以上いて、その数が増えているという事実をどう捉えるか考えさせられました。
なお、武内先生は、2012年から日比谷高の校長を務めておられるので、V字回復を終えて、そろそろ異動でしょうか。
いずれにせよ、両校に共通しているのは、「勉強も部活も学校行事も全力で取り組む」という、将来のグローバルリーダー育成を目標とした、文武両道の王道の実現を目指すことにあるかと思います。
もしも私がタイムマシンに乗って過去に戻れるなら、両方の学校に通ってみたいですね(学力的に無理ですけど…)。
その前に、我が子を、何事にも全力で取り組む人間に育て上げないといけません。
長期戦です。
では、また。