渋幕とサピックスの算数
昨年と比べ出願者数が2割減少した渋幕の1次入試の合格発表がありました。
合格者数は682名。
実質倍率は2.4倍と、昨年の3.3倍と比較すると低い倍率となりました。
男子は3.1倍から2.3倍に、女子は3.7倍から2.8倍と、低い倍率で、渋幕の近年では一番低い倍率ではないか、と思えるくらいでした。
2月1日以降の東京・神奈川の私立中でも、合格者を多めに出して実質倍率が低くなるのかどうか、まったく分かりません。
ただ、昨年のように、合格者数をかなり絞り込んで「渋幕ショック」と言われることがなければいいですね。
今年の中学受験は、コロナ禍ということもあって、県外受験を控える、受験校数を減らす等々言われていて、結果、超難関校は出願者数が減少し、難関校や中堅校の出願者数が増えているという傾向(※)が出ていますが、これは、各校のチャレンジ層の動きによって、出願者数に大きく動きが出たのではないか、と思っています。
※ 市進学院の中学入試速報サイトは、ほぼ毎日、出願数状況が更新されているので、参考になります。
したがって、出願者数が減ったからと言っても合格しやすくなる、という訳ではないということだけは言えると思います。
反対に、出願者数が増えたから合格しにくくなる、ということでもありません。
コロナ禍の傾向が来年も継続するのかどうかは、新型コロナウイルスが収束・終息するか否かによると思われ、何とも判断が難しいところです。
話は変わりますが、今年度のサピックスの最近の組み分けテスト等々を見ると、算数がかなり難化していると感じます。
コロナ禍において、オンライン授業期間中の子供達の過ごし方に大きな差があったのだと思います。
それは、できる子はどんどん勉強を進め、自ら勉強できる子は自らどんどん勉強を進め、結果、子供達の間で学力が二極化している、と思います。
算数は、一番点差がつき易いので、なおさら、そう感じます。
なので、サピックス側も、できる子層の差をつけるために、算数の出題を一部難しくしている、そう推測しています。
我が子は、「どんどん」できなかったので、算数が一段と低迷中・・・
ヤバい状態です・・・
サピックスにおける算数は、超できる子とそれ以外の子では、方針を変えないといけない。
大多数の「それ以外の子」は、正答率の高い問題(例えば、正答率50%以上)を絶対に落とさない、それにはどうするか、を追求すべきと感じています。
もう間もなく、今年の「二月の勝者」が誕生します。
その後は、来年の二月の勝者を巡る本格的な戦いが始まります。
では、また。