中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

駒場東邦

昨日23日の夕方、駒場東邦のスキャンダルと校長更迭が報道されました。

 

いわゆる「文春砲」です。

 

駒場東邦中の試験は来週ですよ。。。

 

駒場東邦中を第一志望として頑張ってきた小6生と親が可哀そうです。

 

このまま駒場東邦を第一志望とするのか、それとも他校に変更するのか。

他校に出願するなら、早稲田中は既に〆切っている、海城中はまだ出願できる。

でも既に駒場東邦に受験料は払い込んでいるし。

報道のことは息子には黙っておいて、受験させるしかない?

どうしたらいい・・・

 

 

そんな簡単なことではありません。

私立中の出題内容は、高校受験や大学受験よりも、学校によって大きく異なります。

だから親子で第一志望校に備えて準備してきたのです。

この時期になって、志望校を他校に変更するなんてできないのです。

 

 

そもそも、こんな時期に報道する文春側の姿勢を疑います。

自らの注目しか考えていないと受け取られても仕方ないでしょう。

 

ネタを文春に売り込む方も売り込む方です。

売り込むと一ネタで何百万円もらえるとか噂されますが、金目当てですか?

 

 

昨日の報道を見て、来年受験の我が子の志望校で、こんな報道が試験直前に出たらどうする??? 色々考えさせられます。

 

 

さて、以前から、駒場東邦の凋落ぶりは少し心配していました。

 

駒場東邦はどこの塾でも近年偏差値が下落傾向で、ここ2、3年はズルズルと下落しています。

 

   サピックス 61(2014年)→58

   四谷大塚  68(2013年)→64

   日能研   68(2012年)→64

 

早稲田大も国立大も狙える早稲田中が「ハイブリット」校として人気で、駒場東邦から受験生が流れている、という分析もあります。

 

偏差値が下がってくると、入学して6年後の大学合格実績も芳しくないことが予想されてしまいます。

 

毎春の東大合格者実績は、翌年の私立中学受験に影響を及ぼすのですが、駒場東邦は82名の合格者を出した2015年からズルズルと数を減らし、昨年は47名。

早稲田、慶応の合格者も減少気味。

どれも現役合格者が減少しているのが気になります。

 

 

出願者についても、昨年は2012年の7割程度まで落ち込み、さらには、実質倍率も2017年入試から2倍を下回っています。

 

以前、専門家が言っていましたが、「実質倍率が2倍を下回ると入学者のレベルも下がり、もはや難関校と言えなくなる」そうです。

 

駒場東邦はこの3月で校長が交代するそうですが、新しい校長の方針次第で先生の顔ぶれも結構変わることが予想されます。

現在の校長に代わってからがそうだった海城中のように。

 

今回で膿を出し切って、駒場東邦が本質的に変わるといいですね。

 

 

そして、サピックスは、入塾する生徒が増えて、新規募集停止の校舎がさらに加わっています(武蔵小杉や大井町などが追加)。

 

 

ますます過熱する中学受験と大手塾。

 

そして、危機管理能力が欠けた私立中という「裏の顔」。

 

危機管理能力の乏しい校長がいる学校は、「文春」が狙っているでしょうね。

 

 

昨日今日と色々考えるところがありました。

 

 

では、また。