東大合格者2018
今年も、週刊誌で大学の高校別合格者数が掲載される時期となりました。
今年の東大合格者のニュースと言えば、
・麻布が灘を抜いて第3位。
2006年以来の珍事!?
・栄光学園が頑張って、2012年以来の神奈川NO.1奪還の第5位。
特筆すべきは現役合格率が開成とほぼ変わらないところまで上昇したことでしょうか。
・渋幕が30人も減らして、海城と同数でギリギリでトップ10。
渋幕は、他の国立大や早慶も合格者数が減っているので、今年は「隔年現象」が現れたのかもしれません。
これは、昨年騒がれた、神奈川の県立横浜翠嵐と同じ現象です(34名→14名)。
・日比谷は、47名(2017年45名、2016年53名)と安定しています。
駒場東邦と同数のランキング11位で、私立中高一貫校は、うかうかしている場合ではありません。
確かに、東大合格者が増えることは、その学校にとって素晴らしいことですが、よく見て欲しいんですね。
何の学部に合格したのか。
合格者平均点等は、文類であれば、文Ⅰ>文Ⅱ>文Ⅲ、理類であれば理Ⅲ>理Ⅰ>理Ⅱの順で点数が高いんです。
だから、「東大合格者激増!」という結果になったとしても、極端な話、合格者が文Ⅲばかりであれば、本当に文Ⅲに行きたかったのか、学校側が何が何でも東大合格とプレッシャーをかけていたのか、その辺がよく見えないんですね。
見ると、合格者ランキング上位校は、理Ⅲは別として、文Ⅰや理Ⅰの合格者がやはり多いです。
東大合格者ランキングは、数だけでなく、何の学部に合格したのか見てみるとその学校の底力みたいなものが分かってきます。
そして、今年伸びた学校(麻布や栄光など)は、来春の中学入試の偏差値にも影響が出てきます。
では、また。