中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

文化祭

我が子が入学して初めての開成学園の文化祭が無事終わりました。

2日間で3万人以上の来客です。

すごい数ですね。

開成学園以外の私立中高では、多くて1万人の来場者数とも言われています。

 

パンフレットも、例年通り、よくできていたし、会場案内も生徒がしっかりやっていました。

 

何よりも、在校生の挨拶がきちんとできていて安心しました。

 

最寄り駅の西日暮里駅から距離を置いて立っている「文準」(文化祭準備委員会)のカラーシャツを着た在校生が来場者にきちんと挨拶をしてくれる。

 

在校生が挨拶をちゃんとできるかどうかは、我が子を受験させたい学校の文化祭、体育祭、説明会に足を運ぶ時には重視していました。

 

一方で、文準から聞いた残念な話。

 

終了時間(1日目は17時、2日目は16時半)に親子で駆け込んできて、「今からはちょっと・・・」という正門にいる文準の生徒に、「息子が来年受験するの!」と強引に会場に入場した親子がいたらしく(子は親に引っ張られて行った)。

 

また、「対応がなっていない」と、文準に、現地でクレームする親もいたとのこと。

 

13歳の中1から17歳の高2の若者が、3万人強の来場者を、生徒達でさばくのですよ。

こんな数、大人でさえも上手くさばくことができるか疑問です。

 

だから、「もっと大きな心で大人は接してあげたら?」と思います。

 

文化祭2日目の講演会で、ジャパネットたかた創業者の高田明さんが仰ってました。

 

 

    「相手を想うこと」

 

 

LINE、フェイスブックなどのSNSが当たり前になった今、明らかに低下しているのは「共感性」とかいった、相手のことを慮る(おもんぱかる)こと。

これができない大人・子供が増えているという研究結果もあります。

 

大人が、「相手を想って」日々行動していなければ、それを手本とする次の世代の子供達も同じように振舞いますよね。

 

晴れて開成学園に我が子が入学しても、相手のことを想えない、傍若無人な人間になってしまうかもしれませんよ。

 

今回、我が子が受験を考えていた時に行った文化祭と、我が子が入学した後の文化祭では、同じ文化祭でも見る角度、考え方がガラッと変わったので、目に見えない部分がよく見えました。

 

学生の文化祭を、間接的に創り上げるのも壊すのも大人です。

 

「あなたは、いい学校に入って、いい大学に入るのよ」という教育だけでは、これからの時代、我が子が生き延びる保証はないです。

 

非認知的能力(目標に向かってやり抜く力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力など)を小さいうちから伸ばすようにしてあげないといけません。

 

それには、まずは「大人」です。

 

少なくとも私はそう思います。

 

では、また。