伝統
昨日、開成学園の大運動会が行われました。
朝7時10分開会式、閉会式終了は18時過ぎ。
10時間以上も要する「大」運動会です。
入学したばかりの中1生は、連日、昼休みも放課後も、「馬上鉢巻取り」の練習。
誰が教えてくれると思いますか?
高3生です。
開成に入ると、4月の筑波大付属とのボートレース定期戦応援、5月の大運動会ともに、高3生が中1生を徹底指導してくれます。
他の中高一貫校では中々見られない光景だと思います。
そして、高3生が、中1生各自に、アドバイス、激励を文字で写真で、その都度伝えてくれます。
だから、親の言うことは聞きませんが、先輩の言うことは聞きます(笑)
そして、運動会本番。
1ヶ月前に入学したとは思えないほど、中1生の騎馬が、各自作戦を立てて戦います。
かなり激しいですよ。
勝てば先輩が大喜びしてくれ、負ければ、先輩が、俺達の責任だ、とばかりに泣きます。
開成は、1年中運動会の準備をしている学校だとは知っていましたが、細部までは、入学しないと分かりませんでした。
昨夜、運動会が終わって帰宅しても、我が息子は、先輩との練習のやり取りノートを見返していました。
うれしかったし、充実してたのでしょう。
数年後には、自ら中1生を指導する訳です。
素晴らしい伝統だなと思います。
先生ではなく、先輩が新入生を徹底的に面倒見てくれる。
そして、明日以降、同じ色の組の高3生に、中1生で、何らかの形でお礼をしたいそうなのです。
素晴らしい関係だな、とも思います。
再来春、開成を目指す子供達には、競技そのものではなく、中1生と、高3生との「絆」を意識して見ると、開成学園の良さが一層分かるのではないかと思います。
たかが運動会、されど運動会。
では、また。