東大行くよりも
各学校の今春の大学合格実績が、各校のホームページで公表されています。
週刊誌は、東大合格者数、医学部合格者数でランキングを組み、読む側は、それを物差しに高校を勝手にランキングしてしまうのですが、そこは、もう少し深い読み方を。
確かに、東大や医学部に合格する子を排出する学校は素晴らしいと思います。
しかし、一方で、東大や医学部を目指さない子が合格している大学名を見ると、その学校の底力というか、全体的な学力が高い位置で保たれていると思うのです。
私立大と国立大の入試が違うのだから比較しても意味がないのかもしれませんが、各科目万遍なく得点力を高めるためにコツコツと努力を積み重ねた子と、3科目とか科目を絞って得点力を高めた子、どちらが将来「花開くか」。
私は、リベラルアーツにも関係すると思うのですが、各科目ちゃんと勉強してきた子の方が将来伸びると思うのです。
だから、東大・早慶よりも次のような大学の合格者数を見ると、その学校の底力みたいなものが現れており、東大合格者ランキングとは違う並びになっています。
東京一工(東大、京大、一橋大、東工大)
旧帝一工(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大、一橋大、東工大)
そんな比較をされている方がいます。http://d.hatena.ne.jp/u2takada/20170413/p1
中学受験の偏差値が高い早稲田高が低かったり、反対に偏差値はあまり高くない武蔵高が上位に食い込んだり。
面白いもんですね。
また、私立大は、定員超過が酷いと国からの補助金が削減されるため、合格者数を減らす傾向にあります。
事実、今春の有名私大の合格者数が減少した高校は結構あります。
以前のように偏差値が少し足りなくても早慶に合格するようなことは今後難しくなるかもしれません。
さて、開成高は、ハーバード大をはじめとしたアイビーリーグやリベラルアーツカレッジの名門校などに今春は20名の合格者が出ました(全員現役)。
急増したので驚きです。
今春は、現在の柳沢校長先生が就任した2011年に入学した生徒が大学受験を向かえた年でもありました。
東大や医学部への合格実績で学校を評価する流れが変わるかもしれません。
本当にできる子は、「東大行くよりも、世界大学ランキングの海外大学へ行こう」という流れが加速するかもしれません。
我が子は海外に挑戦するのでしょうか。
では、また。