中学受験は家族の「歴史」です。

本人の意思とは関係なく始めた中学受験。でも、それがいつの間にか家族全員の共通目標となる。だから、中学受験は、家族の歴史の貴重な1ページになるはずです。中学受験真っ只中の皆さんに、何か役に立つ情報を発信していきたいと思います。

2022年中学受験

3号は、無事、受験を終えました。

苦戦しましたけど。

 

 

1号2号の受験とまったく違い、本人がコロナウイルスに罹患しない、濃厚接触者に該当しない、この2つを絶対に回避することが最重要課題の受験でした。

昨年のコロナ禍よりも酷い、きつい状況だったと言えます。

 

 

来年以降の中学受験親子へお伝えしたいこと。

 

・昔と違って、紙での出願が無くなった代わりに、WEB出願が試験ギリギリまで選択できるようになりました(極端なケースでは、午後受験校は当日の朝まで)。

・合格発表は、当日の夜発表が増えてきました。しかし、翌日も試験を控えている我が子にその結果を知らせるタイミングはよく考えた方がいいです。

・ギリギリまでWEB出願できる、合否が当日発表、というスタイルが、2月1日からの受験スケジュールにも影響を及ぼしたと思います。いくつものシミュレーションを用意したおいた方がいいです。ただ、過去問を解いた時の我が子と問題の相性も考慮してですが。

・午後受験は、親子共々疲れます。翌日に第一志望受験が控えている場合には、その日の夜のコンディション作りが重要です。

・昨年同様、親の控室が無いケースが多く、家から近くの受験校であれば一度自宅へ帰れますが、遠方の場合は、カフェ等を事前に探しておく必要があります。

 

 

コロナ禍で、短期間で合格を勝ち取る、安全志向、この2つが強まった感じがします。

 

 

そして、コロナ禍の受験で一番大事なのは、当日、受験校へ向かう最中の声掛け、そして、まさに我が子を送り出す時の声掛け。

 

これについては、いつ、どのタイミングで、どのような響く言葉を言ってあげるか熟考する必要があります。

 

私は、「頑張れ」は禁句、と考えていました。

だって、当日の今日まで頑張ってきたのに、さらに頑張れと言うの?頑張ってこなかったということ?という受け止め方になってしまうかもしれないからです。

 

今まさに戦いへ向かう我が子のモチベーションをどう高めてあげるか、それを、親は、とことん考えてあげましょう。

 

 

最後になりますが、子どもの数が毎年減っているのに、中学受験生は増えています。

来年以降も、厳しい戦いになると思います。

 

 

でも、中学受験だからこそ、親子で歩むことができるイベントです。

 

まさに、「家族の歴史づくり」です。

 

 

いつかまた、お会いしましょう。

中学受験におけるコロナ陽性者と濃厚接触者

2月1日の東京神奈川の私立中学受験解禁まで残りわずか。

 

しかし、明らかに、昨年のコロナ禍の中学入試よりも状況は酷いです。

何で、こんな状況になってしまったのだろう。

サピックスの授業も、対面で参加する子は僅か。

このような寂しい感じで、今週でサピックスとはお別れです。

 

本番当日には、都民のほとんどが濃厚接触者になってしまうのではないか、というような状況。

諸外国の状況から判断すると、日本は、2月上旬に、オミクロン株のピークアウトを迎える、と。

 

 

1号2号の開成学園でも、連日コロナ感染の報告です。

先々週くらいから、学年閉鎖、学級閉鎖…

オミクロン株が家に持ち込まれたり(陽性者になったり)、濃厚接触者になったら、3号の受験はアウトです。

こんな状況になるとは…

 

 

だから、志望校の試験当日のコロナ対応は、すべて調べ上げないといけません。

ただ、濃厚接触者は受験不可、追試も無し、そんなドライな学校もあるので、来年以降の受験生親子は参考にしてください。

 

陽性者の受験断念はまだしも、濃厚接触者(無症状で陰性)の当日別室受験と追試は、是非お願いしたい。

12歳の夢を断ち切らないで欲しい。

 

 

朗報かもしれませんが、我が家から少々離れている神奈川県の共通追試も視野に入れました。

追試の倍率は相当高いはず(各学校が合格を判断するため、合格人数は若干名になるはず)ですが、本人が陽性者になったり、濃厚接触者になっても、受験できなかったという人生の狂いを挽回できるかもしれない。

少しでも「二月の勝者」に近づけてあげたい。

そう思います。

 

 

では、また。

2022年度入試解禁

さあ、1月10日は、首都圏私立中の入試解禁日。

昨日、我が家は3人目の栄東A日程受験でした。

 

 

3回目ともなると、混雑具合と渋滞回避ルートが頭に入っているので、3号と、お喋りしながらリラックスムードで学校へ。

緊張感がないところが3号の良いところ!?

 

 

学校へ到着すると、以前と違い、塾関係者は一切おらず、検温すると、あっという間に、親子別れてしまいます(笑)

我が子を引き留めないと、激励の言葉をかける間もなく、先へ行ってしまいます(笑)

 

 

そして、受験生は入室順に着席し、試験後の解散も入室順です。

以前は、受験番号順にグループ分けの解散でした。

 

 

そして、保護者控室の体育館(2階フロアと3階席)は、2階フロアはストーブがあって暖かそうですが、意外と、ストーブに保護者が群がって、暖まっていました。

 

暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ、という性質があるから、体育館を1つの「箱」と考えると、2階は3階席よりも寒い、ということが何となく分かるのではないでしょうか。

また、3階席は、日が当たるので、今回も意外と寒くなかったです。

でも、ヒートテックの極暖と、ヒートテックタイツ、ヒートテックソックスは、相変わらずマストかと思います。

 

 

1号2号の時は、2階フロア前方で、コーヒーなどの無料配布、有料のパンなどの軽食を売っており、体育館内でゆったりと過ごせましたが、コロナ禍でそんな様子も一変。

壁に、我が子が受けている問題用紙が張りだされて、写メを撮ったりして試験後の会話ネタにもできましたが、それも一切なく。

 

 

1号2号の時よりも、体育館内は、一段と静かです。飲食禁止になりましたし。

定期的に響くのは、2階フロアで、スマホを床に落とした時の音です(結構、響きます)。

 

 

明日12日は、A日程の合格発表。

各科目の得点・平均点と順位が発表されます。

ある程度の偏差値も自分で算定することができます。

2月の受験校の最終判断の材料にもなります。

 

 

さて、前日の9日は埼京線の人身事故によるダイヤ大幅乱れ、今日11日は宇都宮線で線路内立入でダイヤ大幅乱れ。

昨日10日は、電車の大幅遅延が発生しなくて幸運でした。

 

降雪、鉄道ダイヤ乱れ、色々事前に想定しておかないといけないな、と、あらためて感じます。

それにしても、帰りも長旅なのでJR在来線のグリーン車に乗車しましたが、受験帰りの親子連れの多いこと多いこと。

短い区間でも乗るんですね。。。

1号2号の時には無かった光景です。

皆さん、普通車両のコロナ感染を気にされているんだな・・・

 

 

さあ、我が家は、次は、千葉県内の受験です。

 

 

では、また。

基礎は本当に大切です

前回の書き込みから、相当日にちが経ってしまいました。

書く余裕が無かった理由は、、、下記にあります。

 

 

さて、明日30日からは、サピックスの6年生は、正月特訓。

1月10日の埼玉県私立中入試解禁日まで12日。

 

 

我が家の3号は、コロナ禍もあって、かなり苦労しました。

本番まで持つのかどうか、心配でした。

本当に、この1年、転塾するか否か、受験から撤退するか否か、志望校を変更するか否か、夫婦で色々考えました。

 

3号は、

 ・基礎力が完璧でない。

 ・配信された動画を見て、分かった気になっている。

 ・生活リズムが乱れがち。

 ・アルファベットクラスの下位に低迷。

 

かなり、ひどい状況でした。

 

 

だから、3号については、ゴールデンウィーク以降、サピックスのオプションの特訓関係は、申込みをしない時がありました。

基礎力が完璧でない子が演習を重ねても学力が上がる訳ではないし(演習は秋以降でも良い)、下手すると自信を無くす。

そう考えたからです。

 

サピックスからは、「どうしてお申し込みされないのですか?」と、その都度電話が入りましたが、我が家の方針なので、ということで。やんわりとお断り。

珍しい家庭であったかもしれません。

 

 

その代わり、3号の強み弱みを常に分析・把握して、個別指導塾の力も借りながら、秋以降何とか基礎力がつき、サピックスのクラスもアルファベット上位クラスに位置し、第一志望校相応の志望校別特訓に属することができました。

 

ただ、ひどい状況が完全に払拭された訳ではないですけど・・・

 

 

サピックスは、「できる子」には居心地が良い塾です。

できる子同士が友達になって切磋琢磨できます。

しかし、6年生に上がって、振り落とされた子には、辛い塾でもあります。

振り落とされた時に、親が早く気づいて何かしてあげないと、その後のクラス上昇の可能性がまったく見込めないことになってしまいます。

その時点で、「頑張りなさい」と言うだけで、何もしてあげられないと、親子共々辛い塾です。

塾側のフォローもなかなか期待できません。

 

 

一方で、1号2号と違って、3号はマイペース。

なんとかなるさ(1号2号と同じ学校へ受かるんじゃね)、という感じ。

 

自ら机に向かって勉強できるかどうか、寝食を忘れるくらい集中できるかどうか、この「姿」が、難関校に合格できるか否かの分かれ目だと、あらためて確認できました。

 

サピックス偏差値表の50台~60台の学校と、50以下の学校では、受験する子の「姿」が違うであろうことも、我が子3人を見て、あらためて感じます。

大人になったらその「姿」が逆転するかもしれないですけど。

 

 

6年生の冬以降は、学力の伸びは見込めない、と言われます。

しかし、得点力のアップは、やり方次第で十分可能です。

 

 

さあ、2月1日の本番まで残り30日あまり。

当日まで、点数を貪欲に獲る過ごし方をさせたいと思っています。

我が家、3回目の中学受験、総仕上げですから。

 

 

では、また。

偏差値表をよ~く眺めると

もうすぐ、夏休み。

毎年言われることですが、中学受験をする小6生は、「天王山」。

基礎力を完璧にする最後のチャンスです。

 

サピックスの小6生は、第2回志望校判定サピックスオープンが終わって、7月の組み分けテストも終わり、残り数回の授業の後、夏期講習へ突入します。

 

そして、偏差値表と我が子の偏差値を見比べる機会が今後増えてきます(笑)

 

 

さて、先月6月に発表された、その偏差値表を見てみましょう。

特に、2月1日以降の午後の偏差値帯に登場する学校の、「本当の」偏差値を調べましょう。

 

2月1日の午前に第1回目の試験があるはずです。

その第1回目の偏差値はいくつですか。

 

あれ、結構低いな、と感じられるかもしれません。

 

そう、同じ学校の第2回目以降の偏差値が跳ね上がるのは、中学受験特有の現象です。

 

これを知っておかないと、その学校に、実際、どういう学力水準のお子さんが集まってくるのか想定できないのです。

ポーンと偏差値が跳ね上がったところだけ見てしまうと、その偏差値帯のお子さんが集まる、とお考えになるかもしれません。

 

これ、結構、危険です。

 

よく調べてみてください。

2月1日午前の第1回目は、相当人数の募集人員ではないでしょうか。

 

そして、恐らく、2月1日午前は、皆さん、第1志望に近い学校を受験されると思います。

ですから、2月1日午前、つまり、第1回目の試験に合格したお子さんが結構な人数入学してくる、そんなことが想定できる訳です(かならずしも当てはまるものではありませんが)。

 

ですから、2月1日午後、つまり第2回目以降の試験で合格されたお子さんは、他の学校(恐らくその学校が第1志望)に残念ながら合格できなかった場合に入学される、そんなことが想定できます。

 

第2回目以降の試験に合格されて入学してきたお子さんは、少人数であっても学力が高いので、入学後、そのお子さんが他の生徒を引っ張ってくれる、そんな頼もしい姿も想像できますが、絶対ではありません。

 

入学して、しばらく経つと、あまり変わらない学力になってしまう・・・

そういう話はよく聞きます。

 

第2回目以降の試験の偏差値が第1回目試験の偏差値よりかなり高い場合には、入学後にどのような学校生活が待っているのか、あらかじめ考えておかないといけない、そう思います。

 

当然ですが、日々使う教科書、問題集も、偏差値が上の学校よりもレベルが違うし、授業内容も違う。

偏差値帯が高い生徒に合わせた教科書、問題集、授業内容、そういうカリキュラムになっていないはずです。

 

このあたりが、試験によって偏差値が大きく動く学校の難しいところです。

 

学校側からすると、試験日を複数回にすることで応募者も増えるし、試験料収入も増えるし、偏差値も上がるし、人気が出る、そういう結果になれば最高の展開なのでしょうが、学校選択をする親としては判断が難しくなります。

 

 

天王山の後、最終的に志望校を絞り込んでいく親としては、これからが志望校選択の本番です。

 

 

では、また。

開成の運動会

緊急事態宣言下という難しい状況でありながらも、開成学園の運動会が無事開催されました。

学園および運動会準備委員会の尽力に感謝致します。

 

運動会を保護者は現地で見ることができず、オンラインでの視聴でしたが、この映像をしばらく視聴することができているので、あの半日近く行う運動会の最初から最後まで初めて見ることができました。

こんなに楽しいものか、と何度も競技を見たものです。

 

 

さて、運動会は開成学園にとって欠くことができません。

よく聞きますよね。

これは、今回あらためて実感しました。

開成学園の運動会は、先輩と後輩の間の礼儀を学ぶ場、中学生を高校生が引き締めてくれる場、あの先輩みたいになりたい(=人間的に成長したい)と思える場、運動会という大イベントを生徒達で準備し無事終える場。

いろいろあります。

 

 

また、昨年、運動会が開催できませんでしたが、この春の大学合格実績は寂しいものでした。

東大合格者数が例年になく少なく、気になったので他の大学の合格実績を見ましたが、現役進学率が50%ちょっとと、これまた例年になく寂しい結果。

要は、400名中、半分は浪人することになった、ということです。

現役進学率は60%前後、というのが例年の大学現役進学実績であったのですが、高3の半分近くが浪人、というのは、少々危機感を覚えます。

 

開成の高3は、運動会をやりきって、そこから受験モードへ切り替えます(他校の麻布で言えば、文化祭を機に受験モード)。

これが昨年は無かったのです。

受験モードに切り替えたつもりが、実は完全に切り替えることができなかった、切り替える時期が遅過ぎた、いろいろあると思います。

 

 

運動会を終えて、子供達は早くも来年の運動会に向けて動き出していますし、学校が楽しい、何事も本気で、という気持ちの切り替えもできているような気がします。

 

したがって、開成学園では、運動会がなくてはならない存在である、そういうことが本当に実感できたのでした。

こういうスイッチがONになるイベントが他の学校でもあるのではないでしょうか。

 

 

緊急事態宣言がいつ明けるのか分かりませんが、学校のイベントが極力なくならないことを祈るばかりです。

今年の運動会を早くも中止することにした地域もあります。

 

子供達は、机に向かって勉強することがすべてではありません。

それ以外に、毎日学校へ通うことで学ぶことがたくさんあります。

 

 

授業以外の学びも止めない、それを祈るばかりです。

 

 

では、また。

東大合格

先日の東大合格発表では、公立高校の東大合格者がかなり増えた結果でした。

 

 

開成は合格者数が40年連続日本一らしいですが、2009年以来の低水準でした。

浪人生の合格者がかなり減ったので、単に浪人生の合格率が下がったのか、大学入試改革への対応不安から浪人生自体が少なかったのか、それは現時点では判明しません。

ただ、他校の話から推測すると、後者の確立が高そうです。

 

 

さて、東大合格者が増えた学校が、東大の6科類のどこに何名合格したか、を見ると、分かることがあります。

文系であれば文3が多かったり、理系であれば理2が多かったりします。

これは、何を意味するかというと、東大合格自体は凄いことですが、東大に入りたいがために入りやすい学部を選ぶ、そんな選択をしたことも考えられるのです。

 

 

昔は、学校側が東大合格者数をなんとか増やしたいがために、とりあえず文3、理2を受けろ、京大なら農学部を受けろ、と暗に進路指導していた時期もあったようですが、今は、そんなことは少ないと思います。

 

 

文3や理2が、他の大学では何学部に相当するのか、それが分かっていれば、本当にその学部に行きたかったのかなぁ、と首をひねりたくもなりますが、でも、東大に合格すること自体はとても凄いことです。

 

 

ただ、日本人は、「東大合格=ステータス」が根強いので、東大合格者増=学校のステータスアップ、そう単純に受け取っていいものか、と個人的は感じています。

 

そうではなく、東大以外の国公立大にどれだけ合格しているのか、私大の合格状況はどうなのか(私大は、優秀な1人の生徒が複数合格で実績を稼いでいるケースがあるので、参考程度に)、などなど総合的にその学校の教育内容を判断したいですね。

 

 

そして、東大合格者が増えた私立高は、来春の附属の中学に人気が出て偏差値が高くなる、そんな予想もできるので面白いです。

 

 

いつか近い将来、子供の数が年々減少していることに伴い、東大の募集人員数も減っていくでしょうが、一方で女子の比率も高めたい、その時に、開成が東大合格者数日本一、首都圏の私立中高一貫校の合格者割合がどう変化するのか、これも興味深いですね。

 

 

日本の風物詩である、東大合格者数ランキングを見て思うことでした。

東大合格が目標ではないんですけどね。

 

 

では、また。